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和輪話(わ わ わ)

私たちがクライアント様向けに毎月発信している事務所レターです。
少しでも旬な情報をお届けできれば・・・と所員ひとりひとりがネタ探しに奔走!の毎日です。
お得&おもしろい情報があなたにも見つかるかも・・・一度、のぞいてみて下さい。

平成29年 5月号

「尊いのは足の裏である」
尊いのは足の裏である
一生人に知られず
一生汚いところと接し
黙々とその努めを果たしてゆく
足の裏的な仕事をし
足の裏的な人間になれ
足の裏から光がでる
そのような方こそ偉い人である
(坂村真民/尊いのは足の裏であるより)

人は華やかなところや日の当たる部分に目を奪われがちですが、その裏側にある努力や影の部分、決して日の目をみないところを見極め評価することはとても大切なことだと思います。
仕事や組織においても同様で、地道な作業の繰り返しや努力の積み重ねが数年後の結果につながるのだと思います。
自分の経験から言えることですが、若いうちに地味な作業を真摯に受け止め仕事に取り組める人のほうが、将来大きな仕事を任されたときには期待に応えて活躍してくれます。

またチームリーダーや一つのグループの長になった時に裏方の経験値が高い人のほうが、その組織をうまくまとめ、何かトラブルがあった時でもチーム一丸となって問題解決に取り組んでくれます。
我々の仕事もクライアントの皆様が成功するための裏方の仕事だと思っています。この精神を忘れず業務に取り組んでまいりたいと思います。


 
( 安 達 )
「酒税とは?」
平成29年度税制改正については、昨年12月に大綱が公表されておりましたが、平成29年3月31日付の官報により公布され、予定通り4月1日から施行されました。その改正項目の中には、身近なもの、普段は意識しないもの、個人向け、法人向けなど様々な税目がありました。今回は少し視点を変えてみて、私たちの生活の中でほとんど馴染みのない酒税というものについて取り上げてみたいと思います。

そもそも酒税とはどのような税金かというと、『飲用に供し得る程度まで水等を混和してそのアルコール分を薄めて1度以上の飲料とすることができるもの』や『水等で溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む飲料』といった条文で定義されている「酒類」に対して課される税金です。

今回の平成29年度税制改正で、酒税も改正がありました。私が最も興味深かったのは、税率の改正です。今まではビール系飲料である「ビール」、「発泡酒」、「第3のビール」の3種類に対する税額がそれぞれ違っていたのですが、それを統一するということになりました。 このビール系飲料の税額の差が小売価格に影響し、ビールの価格は第3のビールの約1.5倍となっていますが、この差を2026年までに段階的に縮小していき、最終的に一本化するというものです。消費者や酒類製造者への影響に配慮して、段階的に税率を変更するということになりましたので、統一されるのは2026年とかなり先にはなります。

今回の酒税の改正をわかりやすくまとめると、「ビールより発泡酒の方が安い」ということは、将来的になくなりそうです。
お酒を飲む際に酒税や酒税法を意識することは実務家の私たちでさえほぼないですが、実はお酒の容器の表示は酒税法によって決められていて、お酒の代金を払う際には酒税を支払っています。これを機会に、缶などの品目表示などに注目されてみると面白いかもしれません。お酒の席でのネタとしてもお話頂ければ幸いです。


( 茂 山 )
「読み手を想う心」
2月の半ば頃、悲しいニュースを耳にしました。うさこちゃん(ミッフィー)の生みの親であるディック・ブルーナ氏が逝去されたというニュースです。

ブルーナ氏をよくご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。オランダ人の絵本作家であり、うさこちゃんシリーズを初め出版した絵本の数は120冊を超え、世界約50ヶ国で翻訳されています。日本でも1964年に「ちいさなうさこちゃん」が発行されてから50年以上にわたって親しまれています。

この度の訃報を受け、「ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年」という本を読みました。長らくブルーナ氏にインタビューを続けてきた新聞記者・森本修司氏が書くブルーナ氏の評伝です。書中で特に感銘を受けたエピソードをご紹介致します。

うさこちゃんは「ちいさなうさこちゃん」で誕生してから、シリーズを通して様々なことを経験し、成長していきます。そして「うさこちゃんとあかちゃん」の絵本で、うさこちゃんはお姉さんになりました。この絵本では、うさこちゃんが生まれてくるあかちゃんを楽しみにしている様子がいきいきと描かれています。しかし、生まれた赤ちゃんの名前も書いていなければ性別にも言及していません。

森本氏は、うさこちゃんのきょうだいの名前と性別を尋ねたそうです。この質問に対するブルーナ氏の答えは「それは読んだこどもたちが決めること」でした。つまり、絵本を読んだ子に弟が生まれるなら弟、妹が生まれるなら妹であり、生まれてくるきょうだいの名前を当てはめたり、想像することができる。小さな読者が自分自身に投影させて読むことができるように絵本を作っていることを知り、大変感銘を受けました。

この本をきっかけに数十年ぶりにうさこちゃんの絵本を読み返したところ、こどもたちに宛てた手紙のように感じました。たとえば、「うさこちゃんのにゅういん」という絵本は、入院を控えた子どもたちに、病院は怖い所ではありませんよ、と語りかける内容になっています。例を挙げると際限がありませんが、すべての絵本に読み手への想いをこめて書いていることが伝わってきました。世界中でうさこちゃんの絵本が愛される理由がよくわかりました。

ブルーナ氏はたくさんの優しい絵本を残してくれました。お子さんに、またはお孫さんに、読み聞かせる絵本の中に加えてみてはいかがですか。そして普段絵本を読む機会がない方におかれましても、読み返すきっかけとなれば幸いです。


( 高 )

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